2025/08/27 10:38
ネーコの刺繍屋とTシャツに込めた想い
ネーコの刺繍屋を始めるにあたり、Tシャツはどうしても作りたかったアイテムのひとつです。
実はショップをオープンする前に、自分用のTシャツに momo が描いた絵を刺繍したことがありました。
当時の刺繍スキルはまだまだ未熟でしたが、完成したTシャツを見て
「なんて素敵!これをもっと広めたい!」
と心から思ったことが、ネットショップ立ち上げの大きなきっかけになりました。
「得意」を持ち寄って生まれる作品
ネーコの刺繍屋は、ただハンドメイド品を売る場所ではありません。
娘が描く絵を、私が刺繍にする。
それぞれの「得意」を活かし合いながら、ひとつの作品を創り上げています。
私は娘のように自由な絵は描けないけれど、刺繍ソフトを扱えるようになりました。
娘は複雑な作業はできないけれど、彼女にしか描けない唯一無二の絵があります。
そんな風に「できることを持ち寄り、補い合うことで社会で活躍できる」。
その小さな実践を、ネーコの刺繍屋で形にしているのです。
私が刺繍屋を始めた背景
ダウン症という先天性の遺伝子疾患を持つ娘を育てる中で、
いつしか私のアイデンティティは「障害児を育てる母」だけになっていました。
娘の「頑固さ」や「切り替えの難しさ」に加え、睡眠時無呼吸症候群もあり、
朝の登校時間に間に合わせることが難しく、毎日のように遅刻。
朝起こすところから学校に着くまで、2〜3時間かかるのは当たり前でした。
当時、短時間のパート勤務をしていた私ですが、
その勤務時間にすら間に合うかどうか気を張る毎日。
焦りとイライラを抑えつつ、なんとか子どもたちを学校と園に送り届ける日々…。
「本当にこのままでいいのか」
「後悔したくない」
そう思うようになり、理解のある職場で働いていたにもかかわらず、仕事を辞める選択をしました。
そして、もともと趣味程度でやっていた刺繍を本格的に進めようと一念発起。
本業にするための学びを始め、慣れないSNS投稿にも取り組みながら、ネットショップをオープンしました。
こうしてネーコの刺繍屋の歩みが始まったのです。
誰かの「一歩」につながりますように
同じ境遇の方に起業をすすめたいわけでありません(笑)
ただ、私たちの活動を知っていただくことで、
「やってみたい」が「やってみよう!」に変わる、
そんな小さなきっかけになれたらとても嬉しいです。
そして、momo が描いた絵の刺繍が、暮らしの中でふっと心を和ませ、
あたたかい時間を届けられたら…そんな願いを込めて活動しています。
そんな思いを込めたTシャツ、ぜひチェックしてみてください✨
販売期間は2025年8月30日㈯~9月21日㈰
